2019年3月6日発売 週刊少年サンデー14号に掲載中の「初恋ゾンビ」
最新話のあらすじと感想をネタバレありで紹介します!
タイトルは「さよなら、またね」
前回、イヴと話をして自分の初恋と向き合う決心をしたタロウは指宿くんに会いにいく決心をします。
海外にいると思われた指宿くんを追うために芽衣と一姫はパスポートや荷物などを用意していましたが、タロウは必要ないと言うのでした。
タロウは指宿くんに会えるのでしょうか!?
初恋ゾンビ 前回第163話のネタバレとあらすじ
初恋ゾンビ 前回第163話のネタバレとあらすじはコチラ!!
初恋ゾンビ 第164話のネタバレとあらすじ
どこかの海岸で水平線をみつめる指宿くんの後姿から始まります。
タロウはまだ指宿くんが日本にいると考えていました。
その理由は、先日指宿くんの家を訪ねた際の執事の針摺さんの言葉にありました。
芽衣はそのときに『指宿くんはまだ日本にいますよね?』と聞いたのですが、それに対する針摺さんの答えは『この屋敷にはいない』で芽衣の問いには『いいえ』とは言わなかったからです。
針摺さんに会って確かめてくると言うタロウに芽衣は声をかけます。
「そんな恰好で行ったら寒いよ」
マフラーと上着をタロウに渡して、ポケットの中にある手袋も使っていいと芽衣は言います。
その手袋は芽衣がタロウにあげたものでした。
「…江火野、お前のお陰でイヴが…いや俺が目を覚ますことができた。ありがとう」
とタロウは芽衣へ伝えます。
それに対して少し考える様子の芽衣。
「タロウ、凛々澄を必ず連れて帰ってきて」
と芽衣はタロウに伝えるのでした。
続けて芽衣は言います。
凛々澄に言いたいことがたくさんあること、自分の気持ちをちっとも話してくれなかった、
友達になろうと言ったのにこんなの全然友達じゃないと。
「…だけど、そういう生き方しか知らないんだと思う」
「一人で誰にも言えない恐怖や苦しさに耐えながら秘密を抱え続けて、独りぼっちでずっと戦ってきたのよ、凛々澄は」
「あんた以外に誰があのこを救えるのよ?」
と芽衣はタロウに言います。
「…わかってる。必ず彼女を連れて帰ってくる」
そう決意を語るタロウを前にして微笑みながらいってらっしゃいと声をかける芽衣でしたが…
バタンとドアが閉まりタロウの姿が見えなくなると、芽衣は居てもたってもいられずに外へ飛び出します。
「待っ…」
玄関の外に出るとまだそこにはタロウがいました。
芽衣の表情に何かを感じたタロウは言葉を発します。
「江火野…俺…」
とタロウの言葉をさえぎるように言葉を重ねる芽衣。
「あたしね、あんたが急にどんどん変わっていくから、つられるみたいにあたしの心も変わっていったの」
でもそれはイヴのせいだったのだと芽衣はタロウに言います。
「だったらそんな、あたしの知らない女の子のせいで変わったタロウなんかにあたしの大事な気持ちは伝えられない」
その時言わなくてよかった!と言いながらも涙を浮かべる芽衣でしたが、急いで!とタロウの背中を押します。
タロウもまた背を向けながら芽衣へと言うのでした。
「江火野のその純粋な気持ちは…本当に綺麗で大切なものだから、いつかのためにとっておいて欲しい!」
だから言わなくていいとタロウは芽衣へ伝えるのです。
そして指宿くんの家へ向かいタロウの姿の消えた道を芽衣は見つめていました。
それから芽衣は空を見ながら思います。
「…こんな素敵なものだったんだね。恥ずかしい。あたしには関係ない。ずっとそう思ってた」
「知らないまま大人にならなくてよかった」
「さよなら、あたしの初恋。またね」
そう涙を流しながらもどこかすっきりした表情の芽衣なのでした。
場面は変わり、指宿くんの家では執事の針摺さんがタロウを出迎えていました。
凛々澄から何も言わないように仰せつかっていると話す針摺さんでしたが、今から早退を申し出るのは可能だとタロウに言います。
「私は急に海が見たくなりました。ドライブに付き合いますか?」
とタロウを誘う針摺さんにタロウははい!と即答します。
針摺さんが準備をする間に、イヴと話をするタロウ。
「タロちゃん、本当のイヴちゃんによろしくね」
と空中に浮かんだイヴはタロウへ言います。
え?といいながら驚くタロウにやはり微笑みながらイヴは言うのでした。
「ワタシ、待ってる」
そんな言葉を放つイヴに何をいってるんだよと怒った様子のタロウ。
ですがイヴは言います、自分は失恋ゾンビで指宿くんに対してどうしても黒い気持ちがある、だからこの身体では指宿くんには会えないと。
「それにワタシがいたら、ちゃんと2人で向き合えないでしょ?」
「だから、タロちゃん、あなたは1人で彼女のところへ向かうの」
頬を紅潮させながら笑顔で話すイヴでしたが、でも…とタロウは不安な表情を見せます。
それに対してイヴは何が起きても自分は1人では消えたりしない、自分も本当の姿になったイヴに会いたいからとタロウに伝えるのでした。
「ワタシ、信じてる」
と車に乗るタロウを見送るイヴ、そしてどこか遠くにいる指宿くんの後ろ姿で次回へつづく!となります。
初恋ゾンビ 第164話の感想と考察
今回も芽衣ちゃんが男前…のようで切ない乙女心が満載な回でした。
本当にいい子なんですよね芽衣ちゃん…だけど、こういうストーリーでは主人公とくっつくことがないのが運命か…って感じで見ていてつらかったです!
すっきりと初恋とバイバイできた芽衣ちゃんでしたが、タロウの方はまだまだモヤっとした状態が続きます。
気になるのは最後のイヴですね。
一人で消えたりしないと言ってましたが、どうでしょう…?
タロウと指宿くんの幸せな姿を見たらすっと消えてしまいそうな予感がするのですが!
今回タイトルが「さよなら、またね」となっていて、それは芽衣ちゃんの恋の話かと思うのですけれど、イヴもまたそうなのかも??と思ったりしましたね。
次号は増ページだそうです、来週も楽しみですね!