2019年3月18日発売 週刊少年ジャンプ16号に掲載中の「約束のネバーランド」
最新話のあらすじと感想をネタバレありで紹介します!
タイトルは「対立」
前回は、鬼との締結を終え屋敷へ戻って来たノーマンへ話があるとエマは言います。
そして部屋でレイとともにノーマンと話をするエマ。
ですが、人を食べなくても生きていける鬼のことを話すとノーマンの表情が変わりました。
ノーマンの言う”邪血の少女”とは!?
約束のネバーランド 前回第126話のネタバレとあらすじ
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約束のネバーランド 第127話のネタバレとあらすじ
ノーマンは”邪血の少女”について、存在を伝え聞く限りだけど…と前置きしながら話し始めます。
”邪血の少女”とは、生まれて一度も人間を食べたことがない、人を食べなくても人型の形質と知能を保てる超特異個体とのことでした。
彼女は初め飢餓の村に現れた救世主だったといいます。
なぜなら彼女の血をたった一口飲むだけで、その鬼は彼女と同じ体質を手に入れることができたからです。
それはまだ農園というシステムが出来る以前、人間を食べることができない鬼が多かった時代にはとても有効なことでした。
また、ムジカの血を飲んだ鬼は人間を食べる必要がなくなると共に、その血で同じような鬼を作り出せる身体になったということです。
そうして、彼女の力を皆で分け合いその村周辺の集落は飢えることなく全滅をまぬがれたということでした。
ですが、それを知った王家・五摂家は彼女たち全員を捕らえると、その血を持つ全員を
食い殺したというのです!!
記録ではその時に彼女も食べられて死んだとあったけれど、逃げのびて生きていたのか…と呟くノーマン。
レイはノーマンの話を聞いて、ソンジュの方はおそらくムジカの血で退化を逃れた生き残りなのだろうと話します。
また、王家と五摂家もムジカ達同様”例外”ということもレイは指摘するのでした。
「ギーランもそれを知っていて、その意味でも王家と五摂家を殺し食べたがっている」
と、ノーマン。
そういう意味もありギーラン卿を王と五摂家にぶつける作戦にしたノーマンは話します。
王家・五摂家が”例外”ではあるが、それは作戦上一切支障はないと続けてノーマンは言うのでした。
「ねぇ、待って!」
話を聞いていたエマは、なぜ王家や貴族達がムジカの仲間を食べてしまったかわからないと言います。
飢えの解決になるかもしれなかったのに…と話すエマに、レイが答えました。
「邪魔だったから」
王家は農園によって鬼社会を支配できているのに、農園を必要としなくなるムジカ達の力は邪魔でしかない、だから捕らえて殺して独占したとレイは言うのです。
それに頷くノーマンなのでした。
「そんな…」
と言葉を失うエマにノーマンは冷静に言います。
「エマ、別に驚くことじゃない。皆、私利私欲で動いている。勿論、全員ではないけれど」
「これが世界。みんながみんな、エマみたいに優しい気持ちで考えるわけじゃないんだよ」
更にノーマンは驚くべきことを言い出します。
「それよりも警戒すべきは、その”ソンジュ”と”ムジカ”」
食用児の安全上、極めて不確定な危険要素として、探し出して殺さないと…と言うのです。
「待って!ソンジュとムジカは大丈夫だよ!」
「友達なの、恩人なの!殺すなんてやだ!!」
そう叫ぶエマにノーマンは、でも彼らも鬼なんだよ?とエマに言います。
自分達が鬼を滅ぼすのを黙って見ていると思う?許せると思う?と聞くノーマンへ、エマは本当の気持ちを話します。
「じゃあ、絶滅させなければいい!!」
「ノーマン…私、鬼を滅ぼしたくない」
そのことを相談しに来たと話すエマは、ムジカ達の血があれば人間を食べなくてもいい体にできる、だからもう争う必要もなくなるとノーマンへ言います。
けれどもノーマンの答えは…
「ダメなんだよ、エマ。必要がなくても食べたければ襲ってくる」
この700年の王・貴族がまさにそうだし、ギーラン卿も同じだとノーマンは話すのでした。
それなら人間の世界へ逃げよう!とエマは言いますが、ノーマンは人間の世界が安全で自分達を受け入れてもらえるかもわからないと話します。
「エマ、何もかも選びとれるほど、世界は甘くないんだよ」
「断言する。鬼を絶滅させなければ、家族で笑える未来はない」
そう冷酷な決断を伝えるノーマンに対して、何も言えないエマと何か考えるようなレイの表情で次号へつづく!となります。
約束のネバーランド 第127話の感想と考察
なんとなくノーマンとエマの目指す道は相容れないように感じていましたが、今回決定的に分かれてしまいましたね。
それにしても…「(ソンジュとムジカを)探し出して殺さないと」と話すノーマンの顔がこわい!!
最初の頃のママみたいな…普段は優しいのだけど、ときどき恐ろしい表情を見てしまう恐怖みたいのを久しぶりに感じました!
エマに「……なんだよ?」といい聞かす感じも大人そのままですよね。
ノーマンの優し気な表情と冷淡な顔のギャップがすごかったです。
そんなノーマンに対して、エマの子供らしい純粋さが眩しいくらいに映りますね。
どうして殺さなくちゃいけないの?とか、友達なのにとか…
一部の特権階級がその利権を守るために、あれこれ画策するところなど現代社会にも当てはまります。
この漫画は少年漫画ではありますが、深いなぁと思わされますね!
最後、レイの表情が映っていたのですが、エマとノーマンの間に立つレイがどう動くのか期待したいと思います。
来週も楽しみですね!!