2019年3月20日発売 週刊少年サンデー16号に掲載中の「初恋ゾンビ」
最新話のあらすじと感想をネタバレありで紹介します!
タイトルは「また、はじめから」
前回、指宿くんがいる別荘に着いたタロウでしたが、指宿くんはベランダから逃走してしまいました。
林の中をタロウが探していると、木の上にドレス姿の指宿くんを見つけます。
そしてタロウは指宿くんに「キミを口説きに来た」と告げるのでした。
初恋ゾンビ 前回第165話のネタバレとあらすじ
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初恋ゾンビ 第166話のネタバレとあらすじ
「キミを口説きに来た」
と話すタロウに驚いた表情をしつつも、指宿くんはタロウに告げました。
「お前にボクは口説けん」
「だってお前は、ボクのこと好きじゃないから…」
そう言うと指宿くんは、タロウを避けるようにその場を去ろうとします。
指宿くんの後を追って、後ろから話しかけるタロウ。
正直に今の自分の気持ちを言う…と前置きして指宿くんへ話し出しました。
「俺は今のキミのこと、どう思ってるのかよく分からない」
再会してしばらくは指宿くんを男だと思っていたし、ずっと嫌われているという自覚もあったとタロウは言います。
色々と気付いてきても申し訳ない気持ちが強くなって、そんな感情を抱いていい人だと考えないようにしていたというのです。
そこへ指宿くんが言葉をかぶせます。
「お前の傍にはずっとイヴがいたからな」
「本物よりもかわいくて、素直で従順で…ボクはイヴに似てるだけ」
そう指宿くんは言うのです。
タロウは以前、指宿くんが女の子の恰好をしていたときに「指宿くんはイヴに似ているから、女の子の恰好をするのはやめてくれ」と言ったことを思い出していました。
「…ワタシもぶちまけるよ」
「イヴに恋をしたお前に、ワタシは寄り添えない」
完璧な理想に勝てるわけがない、これから先ずっと理想的なイヴと比べられると思うと怖いと指宿くんは言うのです。
その言葉を聞いて黙ってしまうタロウ。
沈黙する二人へ強い海風が吹いて指宿くんの身体にかけたコートが飛ばされてしまいました。
コートを拾いに駆けていく指宿くんの後ろ姿を見て、タロウは声をかけます。
タロウは以前、木の上で会ったときのことを思い出していました。
「俺はイヴに会ってから、あの瞬間が一番きれいだと思った」
と素直にそのときの気持ちを述べるタロウの言葉に、指宿くんは頬を染めます。
そしてイヴは自分の理想だけれども、現実は未知で予想外で、想像なんて軽く超えてきて…だからこそ強く惹かれてしまうとタロウは話すのでした。
タロウは指宿くんが珍しく笑った時や怒らせてしまった時、うっかり触ってしまったときのことを話します。
そのときどきに、タロウが思っていたことを正直に話しました。
「ごめん、気持ち悪いこと言ってるな…」
と謝るタロウに指宿くんは答えます。
「そんな時が…あってくれてたんだ…って」
と指宿くんはコートを抱えながら恥ずかしそうな表情を見せました。
「…そう。そういう顔が見たいんだ」
と指宿くんに言うタロウ。
「いや。もっともっと笑ってほしい。それを俺は…いっぱい、いっぱい見たい」
「これからも…そうだ、俺は…ずっとキミに恋がしたくてたまらなかった」
そうタロウは告白します。
その台詞を聞いて大声で笑いだす指宿くん。
好きでも愛してるでもなく、これから恋をさせてくれだなんて告白を初めて聞いたというのです。
タロウは恥ずかしそうにうつむきながら言います。
「だって…しょうがないだろ。俺ら全然始まってもないんだ」
そう話すタロウに、指宿くんも涙をこぼしながらこう言うのでした。
「…そうだね。これから…始めたいって…望んでもいいのかな」
あの子、イヴは許してくれる?と指宿くんが聞くと、タロウはイヴは喜んでくれると答えて指宿くんの手を握ります。
「俺たち、1から始めよう。あの誤解だらけのお別れの日から、もう一度…」
と昔、英語教室で別れたときように二人向き合って手を取り合ったところで、次回へつづく!となります。
初恋ゾンビ 第166話の感想と考察
とうとうここまで来たか!という感じで感無量でした。
いえ、まだ最終回ではありませんが!!
一人称が「ボク」から「ワタシ」に変わっていく指宿くんこと凛々澄(りりす)が可愛かったですね。
イヴという理想の女性に勝てるわけがない、恐い…という気持ちを素直に話しました。
次回は最終回です!!
スタート地点に戻ったタロウと指宿くんはいいとして、イヴがどうなるのか気になりますね。
やっぱり消えてしまうのかなぁ…と思いますが、ちょっと寂しいです!!