2月9日発売 週刊少年ジャンプ2019年11号に連載中の「ハイキュー!!」
最新話のあらすじと感想をネタバレありで紹介します!
桐生の重いボールに吹っ飛ばされたはずがバックアタックで攻撃に参加すべく追い付いてきた木兎、前衛攻撃3人含めて誰にトスを上げるのかほんの刹那の内に頭をフル回転させる赤葦。
赤葦は誰にトスを上げるのか、木兎の調子の良さは貉坂にとどめをさせるのか。
ついに桐生VS木兎に決着の時が!
ハイキュー!! 前回第336話のネタバレとあらすじ
ハイキュー!! 前回第336話のネタバレとあらすじはコチラ!!
ハイキュー!! 第337話ネタバレとあらすじ
鷲尾が中央に、バックアタックの位置に木兎が追い付いてきて、赤葦の脳裏には誰に上げるかの候補が一気に渦巻きます。
(ここはやはり前衛レフト)
(マーク薄そうなライト)
(敢えての最速真ん中)
(絶好調の木兎さんにのっかる)
(囮としての方が有効では?)
(ミスる可能性)
(相手ブロックにはどう見えてる?)
(ハッタリとして見えるかも)
(あああ、ちょっとやってみたい)
ボールは木兎のもとへ。
(ナイス セッティング)
ブロック1枚、さらに出遅れてもう1枚。
木兎がブロッカー二人の間から打ち込むも、ボールの落下地点には桐生が待ち構えていて大きい音を立てながらレシーブされます。
ボールはネットを超えて小見の頭上も超えてアウトになりました。
「んんっ…!」
悔しそうな表情の桐生。
ガッツポーズを見せる木兎・赤葦
「ナァーイスキーナァーイスキーぼーくーとー!!!」
応援の歓声が沸きました。
貉坂20-23梟谷
貉坂21-23梟谷
貉坂21-24梟谷、梟谷学園マッチポイント。
貉坂22-24梟谷。
後衛にまわった臼利のジャンプフローターサーブを木葉がオーバーで処理して赤葦はミドルの尾長へトスを上げる。
ボールを見つめる桐生。
尾長の速攻はリベロと後衛の間に打ち込まれて得点となる。
斜め上を見上げたままの桐生。
貉坂22-25梟谷
試合終了のホイッスルが響きました。
選手同士で握手をする場面で、桐生が木兎に話しかけます。
「高校最後の大会、お前と戦えて良かった」
桐生の手を木兎はグッと握り返します。
「?」
「桐生の何でも打ってくるやつチョー凄かったけど、この先セッター以外の奴にも「もっと良い球寄越せ」って言っていいと思う。無理を承知でも」
「……!」
木兎の強い視線を受けて桐生は答えました。
「…そうやな」
(木兎光太郎、どこまでも前だけ見よん)
場面は変わって、貉坂高校の選手たちが座り込んで話しています。
「俺までローテ回せちゃ、ほいだら逆転しちょったんに」
「…ブロック本数負けちょん奴が何言いよん」
セッター臼利は目に涙をたくさんためながら桐生に話しかけました。
「八さん」
「八さんにトスを集めるちゅう事は、八さんに負担をかけるちゅう事で」
「!」
「試合によってはマークキツくても上げ続けて」
「……」
桐生の脳裏には、かつてチームメイトに謝られた過去のことが浮かびます。
臼利は泣きながら続けました。
「それでん俺は上げてえけん上げました…!!」
何の宣言ちゃとツッコミが入る中で涙を流す臼利。
桐生が答えます。
「俺は期待されるんが怖かった。やけんど今日改めち分かった」
「トスが上がるけんがんばれたんや」
(強いやつらの非情が心地良い)
「まあ無理な無茶はみっちゃん先生がさせちくれんきな」
「…お前達は強え」
臼利の涙は止まり前をじっと見据えているように見えます。
桐生は笑顔で言いました。
「来年はみっちゃん先生を胴上げしちゃれっちゃ」
貉坂高校 春の高校バレー全国大会 準々決勝 敗退
場面は変わり、梟谷の選手たちが移動していきます。
木葉と鷲尾が話す後ろを歩いている赤葦がふと右に曲がり、トイレの前にある椅子に一人腰かけます。
(怖かった――)
両手を前で組みおでこを乗せる赤葦の頬には汗がひとつぶ流れています。
(一個人が敗北の要因になる事は無くとも、きっかけになってしまう可能性はあった)
「赤葦反省中?後悔中?反省中なら邪魔しねえけど!」
赤葦に向かって木兎が声をかけ、小見がツッコミを入れます。
「既に邪魔である」
木兎は赤葦の隣にドカーッと座りました。
「赤葦今日のリバウンド良かったよなー!!最初はから回ってたけど!」
木兎の言葉が赤葦の背中に矢印でささります。
「…試合中に…余計な事を考えました…!」
「理由わかってんなら大丈夫じゃん、次、対策出来る」
「…はい…!」
赤葦の両目に大粒の涙が浮かび頬を伝って流れていきます。
レギュラー陣は壁に隠れて見守っている姿が見えます。
座り込む木葉、しゃがむ小見と猿杙、その後ろには鷲尾が立っています。事態をあまりよくわかっていないようすで尾長は頭上に?マークを浮かべながら覗き込んでいます。
赤葦は涙を浮かべたままで話しています。
「…木兎さんは音駒烏野の試合に影響を受けたって言いましたね」
「あ、うん、めっちゃテンションアガったよなーっ」
「良いプレーを見ると良い影響を受けますが、そっちの試合がグズグズだったらどうしたんですか、影響されやすさを何とかして試合前のルーティンを確立するなどした方が良いと思います…!」
「あっはい」
物陰から見つめる小見がツッコミを入れています
「ブレない赤葦」
木兎は立ち上がり笑顔を見せます。
「最後のバックアタック気持ちよかったよなー!桐生に拾われかけたけど!」
「うまくいって良かったです。でも試合中は練習でやってきたできる事を100%でやるべきです…!」
「……」
木兎は唇を尖らせて言い返しました。
「試合内容をフィードバックして練習で確実にしていく。いつもやってることじゃん!」
「…!」
泣きやみ目を見開く赤葦。
(フィードバック、怖いが楽しいに変わるように)
「よっしゃ!明日こそ全部拾って全部決める!」
「全部は」
「来たな赤葦!俺は考えたんだぜ!今日は反論に反論できる!」
ばっ、と木兎が赤葦の前に立ちはだかります。
頭上に?マークを浮かべる赤葦に対して、木兎は満面の笑みで答えました。
「“ムリ”ではなく“ムズカシイ”である!!」
「…!」
再び目を見開いた赤葦は笑顔になって頷きました。
「そうですね」
「どんどん行くぜ」
木兎は歩きながら両手をそらにむかってあげました。
二人は皆に合流し歩いて行きました。
会場案内図の校名プレートが変更されていく様子が見えます。
Aコートの現在の試合の部分が片方が見えないのですが、南側席には仙寿(青森)、次の試合は北側席には久松(東京)南側席の部分には高津川(山口)のプレートが貼られており、
Bコートの現在の試合が北側席に烏野(宮城)・南側席には鴎台(長野)、次の試合が北側席に妙見(鹿児島)・南側席に迫川(奈良)Cコート部分の梟谷(東京)がはがされようとしています。
そしてネットを挟んで見つめ合う小さな巨人候補二人。
ハイキュー!! 第337話の感想と考察
ついに梟谷と貉坂の決着がつきました。
どっちが勝ってもおかしくない流れでしたが、折れなかった木兎さんは強かったです。
そして個人的には赤葦の試合後の涙に驚きました。
序盤でかなりから回っていたことを思い出して、ああそうかしんどかったんだろうなって納得したのですが、なんというか、合宿編の時や春高東京予選の時の様子を見る感じだと、考え過ぎることはあるけれど基本的にマイペースなイメージが強かった赤葦がここで泣いてしまうのかという驚きの方が強かったです。
そしてしょぼくれモードにならない頼れる先輩だった木兎はすごいなと改めて感じました。
この一戦でファンが増えたかもしれませんね。