2019年2月14日発売 週刊ヤングジャンプ11号に掲載中の「キングダム」
最新話のあらすじと感想をネタバレありで紹介します!
タイトルは「夜の出来事」
前回は、信が右翼の大将となり、鄴の内部で何かが起きているような描写で終わりました。
さあ今回はどうなるでしょうか!?
キングダム 前回第588話のネタバレとあらすじ
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キングダム 第589話のネタバレとあらすじ
舞台は14日前の鄴となります。
城内に入る前に、門のところで人々をチェックしていました。
「帳面にない者は入城できぬ。外で対処する」
そういって怪しい者を別の列に移して身元を確認する流れになっているのですが、そこをすり抜ける包帯で顔をぐるぐる巻きにされた男がいました。
男の口元はにやりと笑っています。
そして現在。
王翦の命令で鄴に忍び込んだ者たちが、どこかへ向かいながら話をしていました。
包帯で顔を隠し住民に扮して忍び込んだ者たちのようです。
「しかしよくこんな道を見つけたな」
「ああ、だがここまで日数がかかってしまった」
「仕方がない”蔵”を探すだけでも大変だったのだ」
「全ての蔵を同時にやらねば意味がないからな」
そんなことを口々に話しながら作戦を決行する準備をしていました。
そして夜半、城主が寝ているところへ使いが戸を叩きます。
「城内で火の手が上がっています」
しかも燃えているのは東にある大食糧庫だといいます。
そして次々と報告を受け、東西南北の全ての大蔵が燃えていると城主は気づくのでした。
焦る城主は部下に指示を出します。
「鄴の食糧があと何日持つのか…正確な日数を出すのだ!!」
場面は城外の桓騎軍へと移ります。
中で火事が起きたと立ち上る煙を見つめる面々。
そこへ火事を知らせに部下がやってきます。
「遅ェんだよ、ノロマ共が」
と舌打ちをしながら桓騎は言うのでした。
そして、朱海平原14日目、早朝。
この日が秦右翼最激戦の日となることを開戦前から誰よりもわかっている者がいました。
…それは軍師である河了貂です。
自軍の兵士たちを見渡しながら、この兵士たちが今日大勢死ぬであろうことを、死なせてしまうということを河了貂はよくわかっていました。
(でも、それでも…)
と思いながら握る拳が震えています。
「馬の子みてェにプルプルすんなバカ」
河了貂の後ろから頭をつかんで話しかけるのは信でした。
「河了貂」
と羌瘣も何か言うのかと思いきや、いきなり河了貂の胸を揉み始めました。
驚いて身体を離す河了貂。
「喜ぶかと思って」
と話す羌瘣に、もうっ!と河了貂は怒ります。
ですが、そんな河了貂に信はそのくらいのいつも通りの感じでいけと言います。
「躊躇して判断を間違うぞ、分かってるだろうが手加減は全くいらねェからな」
「俺達は全員で命をかけて、勝利をつかみ取る飛信隊だ」
だから…と続けようとする信の言葉を遮って河了貂は真剣な表情でこう言います。
「ありがとう、信。俺も今日が一番勇気が必要だった」
「もらったよ。勝とう、信」
と、信もそれに力強く答えます。
「ああ、絶対勝つ!!」
一方、趙峩龍。
信が右翼の大将となったことを情報から悟ります。
そして…
(正に万策尽きし最後の一手だ。だが半日で終わらせてやるぞ飛信隊)
(それでこの戦いは、幕だ)
そんな趙峩龍のモノローグで、次回へつづく!となります。
キングダム 第589話の感想と考察
城内に忍び込ませた手の内の者たちが、食糧庫をやってくれたようですね。
食糧を簡単に作れたり輸送できたりする時代ではありませんから、昔から兵糧は戦略の上ではとても大事です。
多くの食糧を失ったところで短期決戦に臨むのだろうなと思いますが、どうなることやら。
河了貂の恐れはわかる気がします。
これから苛烈な戦いへと入っていきますが、兵の犠牲がゼロというのはあり得ませんから…
軍師として責任のある立場、味方を殺してしまう、という恐れは常にあると思います。
そして、それが右翼の軍師となれば尚というところでしょうね。
来週はどうなるのか、次号も楽しみです!